VOL.1 ファッション

 


「94歳のニューヨーカー」アイリス・アプフェル
少し前のことだが上映期間ぎりぎりに
なんとか見ることが出来た。

 

コレクションのコスチュームジュエリー
アイリス自身がコーディネートしていくシーン。
この映画では何度も登場していたと思うが
一つ一つ色を重ね合わせて
どんどんボリュームを出していく。


違う場所、時に購入したであろうアイリスのもとに
集まったジュエリーが
彼女の手が加わることによって
あの瞬間ひとつの魅力的な姿に生まれ変わった。

 

とても感動した。
ファッションの楽しさや喜びを教えてもらえた作品だった。

 

みなさんはファッションがお好きだろうか?
私は今はっきり好きだと言えよう。


せっかくアイリス・アプフェルの話題をしたところだったので
ファッションの話をもう少し。

私とモードとの出会いは、18の頃だった。


進学した学校の授業で
モード系ファッション雑誌がどうしても必要になり
教材として買ったのがはじまり。

その頃の私はどんな自分になりたいのか
わからなかった。
何が好きなのかもわからなくて探した。

 

当時は古着が流行っていて
遊びに行った先や学校には
細身の女の子が
スタジャンをきて
ひざ下のカラフルなスカートを
にっこり笑顔でゆらゆらさせてたり、

 

オーバーぎみなデニムにTシャツ、
ポケットからバンダナやスカーフを
のぞかせて
首にはインパクトのあるネックレス、
カラフルなスニーカーをはいて
髪をお団子にする。

そんな今だと一見普通の
十代の女子に感じるが
当時のわたしには女の子の華奢さが
感じられるきゅんとしたスタイルにみえていたのだ。

 

当時どんな風になりたいのか
わからずにいた自分にとって


無意識に目で追っていたファッションこそが
なりたい姿だったのかもしれない。

 

徐々になにが好きか実感できるように
なっていったが、


今言えることは

心がきゅんとしたり
感情が動いた時は
それが正直な自分の気持ちなんだろう。